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2011年9月22日 (木)

ライティング

ペーパーモデルを作成してクライアントへ納める前には記録撮影をしなくてはならない。
撮影には自由になる光が必要で、太陽光でも状況が良ければそこそこのライティングが可能だ。しかし、お天気や撮影スペースや時刻などの条件がすべて揃うことはまずない。
モデルの完成は締め切り間際になることもある。短時間でも確実なライティングによる撮影を可能にする装置が欲しかった。

銀塩カメラの時代は150Wのレフランプ3灯でなんとか対処していた。ところがいつの間にかソケットやランプが見当たらなくなった。以前の会社に置いてきたのかもしれない。ネット上で調べてみると白熱ランプはもはや生産中止とまではいかないが、かなりマイナーな存在になっているらしい。

そこで偶然見つけたデジカメウォッチの紹介記事=クリエイティブライト「ソフトボックスFFスクウェア」。照射の性能面はもちろんだが工業製品としての作りや適度な価格などが気に入った。
他にも選択肢はありそうだったがCanonのストロボをワイヤレスリモートで使ってみたかった。それを保持し傘と連結するSpeedringsが高品質な点で決定した。

ちょうど大型のモデルを撮影するタイミングがあり、ソフトボックスFFスクウェアのサイズは少し大きめの60×90cmにした。スタンドもクリエイティブライトの中からブームタイプLS413Bを選んだ。ストロボはメインの580EX IIとサブの320EXという組み合わせにした。補助的には320EXの明るさで十分だろうし、最新機種の機能も試してみたいということで決めたのだ。

ところが、60Dで光量比率をセットしても、撮影結果が思ったようにその通りの比率にならないようである。
実際の撮影では被写体に対して二つのストロボを同じ角度、同じ距離にセットすることなどなく、試写を繰り返して光を作っていくのでそれほど大きな問題ではないのだが、580EX IIに少しでもガイドナンバーや設計内容が近い430EX IIにすべきだったのだろうか。
理想は580EX IIの複数使用だが、写真がメインの仕事ではないのでそこまでは投資できない。

さて、ここまでえらそうに書いてきたが、結果はどうか。
太陽光に頼ることなくいつでも撮影が出来るようになったのは良い。
が、やはり、自然かつ意図どおりのライティングはたいへん難しい。
条件の良い太陽光+レフ板に勝つのも難しいし、背景の仕込みも並大抵ではまともにならない、そういったことがあらためて浮かび上がってきている。

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2011年5月11日 (水)

マニュアルモードの露出補正とISOオート

ISOオートは便利便利と書いた。たしかに絞り情報無しのオールドレンズをマニュアル露出モードで使用する際に、ISOオートは極端な失敗を防いではくれる。しかし、アンダーになることが多く、オーバーになることもある。つまり、安定して露出が決まらないことがある。
さらに、あたりまえのことだが、ISOオートにすると露出補正の自由が効かなくなるのだった。マニュアル露出なのに自動可変の要素を与えてしまったら、それゆえに自由が効かなくなるのは当然だ。

したがって、C/Yレンズを使う際の操作は次のようになる。

1. 被写体と光の具合を観てISO値を仮に決める。
2. 欲しい被写界深度に合わせて絞り値を決める。
3. ピントを合わせて絞り具合を確認する。
4. 適正露出辺りのシャッタースピードを確認する。
5. 必要に応じてISO値の設定を再調整する。
6. 被写体に応じて露出の補正具合を決めシャッタースピードで調整する。
7. シャッタースピードが適切であるか判断し、シャッターを切る。

記述すると、なんと面倒な、と感じられる。
しかし、これまで使ってきたアナログカメラは、次のような一連の操作が当たり前だった。

○ASA感度で選んだフィルムを入れ、
○ピントを合わせつつ、
○露出計を観ながら絞りとシャッタースピード双方のバランスを取り、
○再度ピントを決めてシャッターを切る。
まあ、実際は同じである。

デジタルカメラは撮影中にフィルムの感度を可変!出来る。
その点が良いような、悪いような・・・自由度が増えたのが便利なような、不便なような、といったところだ。

ISO感度可変は、オーディオにあてはめると、ダイナミックレンジを可変できることに匹敵するだろうか。
レンジを拡げると、音の密度が粗くなり、質感や緻密さが損なわれるといったところだろうか。
オーディオにおいては同一装置でダイナミックレンジ可変など、聞いたことがない。

撮像素子=カメラ本体のデジタル的進化は著しく、なんとなく消耗品的になりつつあるが、光やレンズといった要素はスピーカーのように永遠にアナログだから、当分は趣味の対象として安泰だろうな。

PhotoDistagon 25mm F2.8 + EOS 60D

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2011年5月 6日 (金)

EOS 60D+CONTAXレンズ

半年以上も機種選択に悩んでいた一眼レフは、60Dにした。購入して一週間ほど経ち、少し慣れかけた時に震災が起きた。仕事の記録にはそれなりに使い続けたが、趣味としての撮影はそんな気分になれず、出鼻をくじかれてしまった。でも、そろそろ二ヶ月。あらためて使い込んでいきたい。

まずメーカーをCANONにした大きな理由はCONTAXのレンズを使いたかったから。それには画角が活かせるフルサイズ機がベストである、とずいぶん購入(価格変動等)のタイミングを計っていたのだが、そのこと自体に飽きてきた。もうとにかく撮らなきゃ、である。

フルサイズを将来のこととして見送った時点で、CANON機の中では60Dが一番納得のいく内容だった。必要な機能性、重量・サイズ、操作インターフェースの考え方、コスト、・・ バランスが良い。CANON機は初めての自分に取って、7D以前の機種の特性にはなんらこだわりが無いということは幸せだったのだろう。

Y/Cレンズ用のアダプターは、"muk select" http://blog.monouri.net/ にて購入。なんと3600円という破格の値段で少し心配したが、まったく問題ない品質だった。
マニュアルモードでの撮影はたいへんかと思いきや、フィルム一眼で撮っていた時となんら変わりはなく、ISO感度が可変ということでは便利便利。
写りは空気感、立体感、質感、階調、・・どれをとっても良い。光によってはたまにパープルフリンジが出ることがあるが、純正レンズでも色収差が出ることもあるくらいなので気にしないことに。

いつも目の前にある被写体でも、写真に撮ってはじめて見えてくる存在性というものがある。JBLのユニットは全体バランスもさることながら、部分・部品の質感も緻密で美しい。『D130の布エッジの味わい深い肌理』などという見方は、写真を通してでないとなかなか意識できないものだ。
下に貼り付けたのはブログのアップ規制のため、元画像の16分の1サイズである。

次はEF50mm F1.8 IIとの比較撮りをしてみよう。

D130S-Planar 60mm F2.8 + EOS 60D

4530bksd130Distagon 25mm F2.8 + EOS 60D

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2010年10月21日 (木)

一眼レフの機種選定

Img_0989

結局、フィルム時代と同等の質感、立体感、空気感、といった撮影性能はフルサイズでないと無理なことがよくわかった。
APS-Cでもレンズさえ良ければ解像はする。いわゆる細かく写る。しかし、光を十分に受けることが出来ないのだろう、階調が少ない。ものが光を受けて反射してレンズに届けているはずの情報、その場の空気の状態の情報、といった肝心なところが、かなり欠落しているように見える。

丁寧にアングルやライティングに気を配ったりすれば、iPhone4でもある程度の撮影が可能だ。野外や夜間といった場面では割り切りとコツ、工夫だ。

自分にとって、iPhone4の上のカメラは5D MrakⅡであり、その中間のカメラはあえて必要ない?と無理矢理結論づけてみた。
長い間、様々な作例などを観て、検討に時間を使ってしまった。(これからも続くだろう)

※追記
店頭での操作した感じは、60Dの新しいインターフェースが一番親しめる。困ったものだ。
60Dで5D markⅡに迫る画像がどこまで作り出せるか。と考えると単焦点を揃えたり、高額なズームレンズを使いたくなる。標準ズームがEFとEF-Sで分かれているところに一番の問題がある。17-55といった高価なEF-Sレンズはフルサイズの5D markⅡに使用出来ないのだ。一方、EFの24-105ズームはAPS-Cボディにとって広角域が足りない。

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2010年10月18日 (月)

iPhone 4 HDR

Img_07542

iPhone 4のカメラ性能を試してみた。
 太陽光、
 バックは白い布、
 被写体は真っ黒のS-Planar T* 60mm F2.8 AEWG、
 HDR ON、
 Photoshop CS4で自動カラー補正、
 拡大画像はバイリニア法でオリジナルの半分に縮小。

面積=画素数1/4でこの情報量なので、少なくともモニター等での等倍使用における性能は十分だと思う。
焦点距離=画角は当然固定だが、数センチのモノを画面いっぱいに近づけるほどのマクロ撮影も可能であり、思っていたより広範囲の物撮りに使えそうである。

このようなコントラストの背景+モノにおいてHDR無しでは、背景が真っ白に飛ぶか、黒いものがグレーになり、全体の階調を保つのはまったく無理であった。HDRの効果は素晴らしい。

今回は手持ちで撮影したのだが、確実に撮るには三脚使用がよい。HDRはほんの少しのブレでもモノの輪郭にそれが現れる。三脚を使用すればピント・露光違いを選択するだけで済む。
吸盤を雲台に取り付けるアタッチメントを自作したくなった。

iPhoneのカメラでは、ピントを合わせたい箇所をタップ、すると、その部分に露出も同時調整される。
ピントエリアと露出エリアのタップが別々に出来ると、さらにマニュアル撮影に近づいて自由度が高くなり嬉しいのだが、純正カメラAppではそこまで望めないだろうな。

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2010年10月13日 (水)

デジタル一眼レフの選択

Coolpix990

フィルム一眼レフは学生時代のNikomat FT2に始まり、CONTAX STまで使ってきた。
デジタルカメラがなんとか実用的になってきた90年代後半にNikon COOLPIX990を使い始め、特に仕事ではMacとの連携が便利なため、ほとんどフィルムを使わなくなってしまった。
10年ほど使用し、内蔵電池の交換までしたCOOLPIX990だが、シャッターがたまに降りないこともあり、最新機種の画質に期待して2年ほど前にLUMIX DMC-TZ5を買い足した。
すっかりカメラ趣味から遠ざかっていたため、便利ズームが付いてビデオも撮れるな、くらいしか考えていなかった。購入金額はCOOLPIX990の5分の1であった。
家の窓から風景を写して比較してみたら、画素数以外、優劣は付けられなかった。がっかりした。
さらにコンデジの大きな落とし穴に気が付いたのは、DMC-TZ5を購入後しばらくして子供の行事撮影でのことだった。
ファインダーが無い! 老眼では液晶でシーンを捉えられない! 押したい瞬間にシャッターが降りない! 
COOLPIX990にはまがりなりにもファインダーがあり、バリアングル液晶もあり、しっかりしたグリップもあり、連写は無理だがシャッターのタイムラグはさほど気にならなかった。実は、一眼レフに比較的近い操作性を持っていたのだ。
さらに最近、サイトを充実させていく上で、近年の作品をきちんと撮影出来ていないことも気になってきた。
そこで、デジタル一眼レフの購入検討をようやく始めた。

出来上がる画像にあまり期待はしていないけど、できたらC/Yマウントのレンズをマウントアダプターで使ってみたい。そうなると、CANONが第一の候補となる。以前はオリンパスのフォーサーズが良いかと思ってEシリーズに注目していたが、画角が半分になってしまうのはつらい。
CANONはこのところラインナップの修正期らしい。最新機種である60Dの仕様は、自分にとっては中途半端に感じられる。特にAFマイクロアジャストメントが無いことが気になる。50Dや7DでAFマイクロアジャストメントを調整してこんなに見違えるようにジャスピンになった、と作例を掲載されているブログなどを拝見すると、必須ではないかと思えてくる。使ったこともないくせに考えすぎだろうか。
ルリユールなどの作品を撮っても表面の紙や皮の質感が伝わらない、人を撮っても肌や髪がうすぼんやり、そんな具合では撮影する意味がないのだ。
厳密な作品撮りはマニュアルフォーカスで行い、その他は多少ピントが合わなくても仕方がない。ほんとうに合っていなければサービスセンターに送ればいいか、と無理矢理納得しようとも思うが、選択肢が無いわけではないので、いかにも悔いが残りそうである。
その点だけからすると、候補は50Dか7D、あるいは5DⅡに絞られてしまう。
長く使うなら新世代(といっても1年前の発売)の7Dか、空気感、材質感の再現に優れている5DⅡ。カメラとしてはどちらでも使い始めてしまったら、その機種なりに使い込んでいけそうで問題はないと思う。50Dは素子やバッテリーが旧世代という点で惜しくも落選。
このままではX5と5DⅢの発表まで待つことになりそうだ。

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2010年9月28日 (火)

スキャナー購入

Yamaguchi_snow

SCSI接続のスキャナー(EPSON製)を処分して10年ほど経っただろうか。この10年間、仕事ではほんとうに必要が無かった。
ところが最近、websiteを質・内容的に充実させるには、そこへ載せる素材=作品画像をあらためて整備しないと、ということになった。そこで、印刷物として保存してある作品や紙焼き・フィルムなどからデータ化するためにスキャナーが必要になった。
EPSONのGT-X970がずっと気にはなっていたが、発売から4年も経っていることと、決して完璧ではない評判から、比較的最近発売の中位機種に絞り検討。
EPSON GT-X820はフィルムスキャンではまあまあ良さそうだったのだが、二本の光源で紙の質感を消してしまうのは作品撮りにおいては余計なことなので落選。
付属ソフトウエアの使いやすさとMacへの対応度、カメラメーカー作、もっとも最近の発売 ということでCanoScan 9000Fを選択した。

本日届いたので、早速、35mmポジ・ネガのベストな設定を探ってみた。
○マウントやフレームを介さずにフィルムはガラス面に直接の方がピントは合う。それにはマウント用のガイドは役に立たない。スリーブ用のガイドの裏面にフィルムをセロハンテープなどで角度を合わせて仮止めするのがセットしやすい。
○スキャナードライバー>拡張モードを使用。
○カラーモードはカラー(48ビット)
○A4程度の使用サイズで印刷原稿にするのでもない限り、解像度はフリーサイズ、2400dpiで十分。4800dpiにしておくのも悪くはないが、200MB程になってしまうファイルサイズは扱いにくい。
○輪郭強調はON。ONにすると輪郭近辺の微小な情報が飛んでしまうので、ほんとうはOFFにしたかったが、OFFだとモノの形だけでなく質感までぼんやりしすぎる。写真によってはOFFが向いている場合もあるとは思うが。
○ごみ傷除去:OFF、粒状感低減:OFF、高画質モード:ON
○詳細設定>スキャンの拡張モード設定はすべてON
○詳細設定>色の設定は、カラーマッチング>出力プロファイル:sRGB これは汎用性第一で十分とする。モニター補正表示はチェックを外す。

以上の設定でスキャンを行い、TIFFで保存。Photoshop上で自動コントラスト、自動カラー補正等を必要に応じてかけておく。

これでフィルム素材のデータ化はやっていくしかない。そのクオリティは、ディスプレイ上で小さく観るのならまあ許せるかな、くらいである。

ポジをTriotar T* Rupe 5×で覗くと、フィルム上にはその場その時の空気まで写っていて、その差に愕然となるのは仕方がない。

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