Design

2011年5月27日 (金)

ドクターチェア TJ-121

ペーパーモデルの制作は作業内容に合わせて材料と目との距離を様々変えなくてはならない。

まず、1800×900のボードから切り出すには、立って腕を目一杯伸ばすような姿勢を取る。
10〜30cm程の材料を扱うには中腰くらいの姿勢でないと、垂直にカットできない。
部品のカタチになってきたら、それらはテーブル上もしくはテーブルの角に押さえつけて安定させた状態で細かい細工に入る。
ごく細かな加工には目を20cmまで近づけなくては精確に作業出来ない。
行程が進むその都度、材料と目との距離を調節して身体を安定させるために、自在な椅子があると効率が上がる。

それにはシンプルな丸いスツールが向いている。
45度カットの際には手先や腕のフォルムは極力固定したまま身体全体を移動させるのが要で、それには滑らかなキャスターも必須だ。

これまでは年季の入ったベリーニチェアだったが、脚を拡げて安定した体勢を取るには肘掛けが邪魔だし、座面はへたって腰が安定しないし、全体が大きく重いし、で、いいかげん何か適当なスツールはないかと探してみた。

ドイツ製で体の動きに合わせて3次元に動くというドクターチェアが見つかった。 http://www.epox.jp/x/
たいへん良さそうだが、ショールームが愛知県で試してみることができない。なにより20万円ほどもする価格は、とりあえず保留の額である。

そのまま検索を続けると同名で7900円のものを発見。2次元の回転しかしないが、高さを変えることは出来るし、レビュアーが100人以上で高評価。さっそく期待半分で注文、2日後の今日届いた。

Dc1
箱のサイズは□520×H350。
もっと大きな箱で届くかと予想していた。

Dc2
必要最低限の梱包材だけど、保護性は十分。

Dc3
内容物はこれらがすべて。

Dc4
キャスター脚に支柱を差し込む。
精度はまともで、がたつきなどはない。
ガスダンパーにはDINの文字が。

Dc7
座面は全体で65mm。
底に12〜3mmの合板、固めのウレタン40mmを芯=ベースにして、表面近くは15mm程度の柔らかいウレタン、といったところか。品質表示には張り材はポリエステルとある。

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背もたれ台座と座面の連結。
しっかりした3番のドライバーを使い、センターを合わせつつ少しずつ締めあげていく。

Dc6
背もたれがほとんど片持ちのデザインであるため、支柱がない方に体重をかけるとおそらく歪んでしまうだろう。

ガスダンパーさえへたらなければ、脚・フレームはしっかりしているので、座面などは補修しながら長く使えそうだ。とにかく取り回しが軽くてコンパクトなのが良い。
モデル作業用だけでなく、高めのデスクに組み合わせて常用中である。

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2010年9月19日 (日)

扇風機修理

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我が家の中で最古参の扇風機、ナショナルのニューコンセプトシリーズ。1984年製だから購入して25年は経っている。
昨年あたりから回転の立ち上がり、回転速度が遅く、今年の猛暑の中ではモーターハウジングを触るとかなりの発熱状態。
『これでは熱くなって火が出るかもしれない』と子供たちに話したら、怖がって使わなくなった。

この2、3週間は軸受け辺りにモリブデングリースやCRCを吹きかけてごまかしてきたけど、ついに分解手入れを行った。
モーター本体の前後はアルミリベットで止められていたのでドリルで削り落とした。組み立てる際はボルトナットで。
軸を1000番のペーパーで磨き、シリコングリースを付け直してみた。

結果はというと、回転スピードや微妙な発熱については、外からCRCを吹き付けたのとあまり変わらない。

グリースの選択が良くなかったのだろうか。
軸だけでなく、軸受け内側もしっかり磨かなければならなかったのだろうか。
長年のうちにモーター回転子の磁石が弱っているのだろうか。
はたまた、モーターの上にしょっているコンデンサーを交換すると元気に回るのだろうか。

発熱→発火の恐れは不明であるが、これでまたしばらく様子をみながら使うことにする。

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2010年9月17日 (金)

宇部市旧宇部銀行館

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以前、海峡メッセのオープニングウイークでデザイン・スーパーバイザーという役をやらせていただいた。その時の中心人物である元山口県庁の河野哲男さんが、今度は宇部市にある旧宇部銀行館の再利用プロジェクトをスタートされた。

今回もまた、その情報化のお手伝いをしている。
Skype、メール、iPhone、これらを使えば距離はほぼ関係ない。作業はどんどん進む。
この建物は旧山口銀行宇部支店でもあり、もしかしたら父が勤務していたところかもしれない。今度尋ねてみよう。

両親ふたりともこちらへ連れてきて、下関の家も売り払った。
ついに郷里とも縁が切れたか、と思っていたけど、河野さんや山口大学の木下さんとは、おそらく一生のおつきあいになりそうだ。

ANAが羽田・宇部間でも格安の便を飛ばしてくれれば嬉しいのだが。

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2010年8月25日 (水)

口に出してみる

R

昨日の打合せで、設計の担当エンジニアの方に、『補正Rを付けてもらえませんか?』と思い切って言ってみた。これまでは、それ以前の対応で手一杯、ということがほとんどだったし、そのような形態を主な特徴とするデザインを偶然行わなかったため、補正Rが重要な場面はあまりなかった。

ProEを使われているそのエンジニアは、私の話す意図を理解されつつも『これまでやったことないです。データを作り直すのがたいへん面倒なことになりそう・・・。』という返事だった。
だが、今朝になって、『同じ効果のための機能があったので、簡単に出来ることがわかった。おかげで勉強になりました。曲率を何段階か送るので選んで欲しい』という連絡が。

自分自身、solidThinkingでも同様の機能があるのを知りながら、その使いこなしのマスターを後回しにしていた。
早速、Blend smoothnessというツールの細かい検証をしてみた。
ツールの値とR値の補正次第で、かなり思うとおりの補正付きフィレットをかけられることがわかった。

人にぶつけることで、上手く成果を伴いながら結果が帰ってきて、しかもそれを契機に自分のレベルも上がる、そんな経験をさせてもらった。
『自分のことは棚に上げてでも人には要求しろ!』とは、先輩から何度か聞いた言葉だった。
わがまま=自分の向上のため、というシンプルな教えだったのだ。

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2010年6月 9日 (水)

iPhone 4

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3GS以前に比べて明快さが進化したデザイン。
ステンレスによる2つのアンテナフレームをフラットなガラス板で挟むだけ。
最低限のステンレスフレームには最小限のC面処理。
相変わらずの、いやらしくならないぎりぎりの補正R。

あまり知られていないが、この程度のボリュームのモノをつまんで持ち上げたときには、曲面よりフラットな面で成り立つ形の方が指先に吸い付く。

気になったので作図してみたら、
正面視においては正方形2つがきっちりはめ込まれている。
正方形は動かない。安定。でも均衡が過ぎるが故に危なげな緊張感も醸し出す。
正方形がふたつで落ち着きと厳しさがバランスする。

気になってプロポーションを割り出してみたのはMacII以来のこと。
フロッグデザインのApple製品は、ルート矩形などを駆使したプロポーション。

正方形2つというのは、それ以上のシンプルさで、より強い。

MindTopは正方形1つ。最強すぎたのか・・・。

Mac miniやcubeは角Rが大きすぎて、
正方形でありながら弱くなりすぎていた。

iPhone 4も角Rは大きいのだが、柱面としたことで、
3G/3GSの持つ弱さをすっきり捨てて、突き抜けた存在感を得た。


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2010年4月20日 (火)

GUIの基本

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この図解は、これまでカーナビや医療情報モニターのGUIに取り組むにあたり、企画・開発担当者=営業や技術部門の方々に向けて、まず最初に説明する際に使用してきたものだ。

デザイン依頼があるということは、大抵は、それまでの商品の画面設計にまともなデザイン導入がなされていないことが多い。ユーザーからは評判が悪いし、自分たちが使ってみても洗練されていないと感じるが、何がどのように良くないのかが、よくわからないという状態だ。
GUIデザインの解説といえば、意味・機能でゾーン整理をしたり、タグの設計、レイヤー表現の工夫などに話が行きがちだと思う。
ところが、そのあたりの要素の扱い方については、エンジニアやプログラマーの方々、営業畑の方々でも、意識や概念的知識は相当に持っておられることが多く、特に最近では自らの業務においてもそれなり、それ風に作成するデザイン力をお持ちである。

では、何が足りないのか。実は、非常に基礎的な認識が抜けているのだ。
キーワードをほんの一部、連ねると、
対角線、相似形、階調管理、色相管理、パレットの意義、視線誘導、情報の階層化、表現の階層化、構成の順番、・・・
これらは例を示すなどして説明すると、誰でも即座に理解・納得できる内容ばかりなのだが、なかなか系統立てて解説されているような本やサイトなどは見かけない。

グリッドのこと、色彩のこと、情報構築のこと、など、それぞれの切り口における有名な文献はある。また、インフォメーション・グラフィックスの解説本もある。でも、デザイナーも含めた現場の開発者向けに書かれた、基礎的な実務に役立つ簡潔かつ適切にまとめられたものが無いのではないか。

おそらく、多くの現役デザイナーの頭の中にはこのような要素と道具が詰まっている。それらは同時解決的に誰の目にも触れないまま行使されるため、他者に伝わりにくい。
これでは、『一人前になるには10年はかかる』の職人的世界のままだ。
修練は一生続くものだが、修練を活かす『理解』は、一瞬で済む。

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2010年4月15日 (木)

3D Printer

MEDTECでOBJET社の3D Printerを観てきた。
上位機種の機能である複数種の樹脂の同時混在成形には非常に惹かれたが、なんといっても最もコンパクトなAlaris30だ。使える樹脂は白色のもの1種類だけなのが残念だが、積層ピッチが28ミクロンと従来のシステムに比べて一桁高い精度。材料をいれておく槽などないシンプルな使い勝手。そして何よりも手が届きそうな価格!
実際にはまだ簡単に買える金額ではないが、20年ほど前の最高位Mac+ビデオカード+20インチCRT+レーザープリンターといったお約束セットの価格を思い起こせば、それよりは安い。
普通のデザイン業務におけるワークフローに入れるだけではちょっともったいない。EDENなどの上位機種では多様な樹脂を利用出来る。補聴器のハウジングを個人の耳ごとにぴったりのものを制作しては実装を組み込み、完全フィットのオーダーメイド商品が実現されている。また、どのようなデザインかは不明だが、一品制作の照明器具を一体40万円ほどで商品化が成り立っているとも。
誰もが持っている携帯音楽プレーヤー用のイヤフォンや、ケータイ用ブルートゥースのヘッドセットにもフルオーダーの波が来るか?
眼鏡の身体に触れる部分にもどうだろう?
体内パーツでは樹脂の生体適応性が解決されつつあるようだし、皮膚などへはインクジェット出来る自己再生細胞が、これも開発されるだろう。
10年後に、3D Printerは一般家庭レベルのありふれた機器になる。EPSONのカラリオのように。
Alaris30は6月頃に次世代機種が発表されるかもしれないとのこと。期待したい。
ほしい物リストのトップに3D Printerが浮上。

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2010年4月13日 (火)

ActVoice

Actvoice

言語障害の方に向けての訓練器具。
そのような呼び方自体が似合わないようなスタイルを与えたかった。
体制からコストまで、様々なきびしい条件だらけのプロジェクトだが、実現させたい。
これは現時点のペーパーモデル。
印象を正確に示すために抜き勾配を付けた。上下キャビに分解可能で、基板などを内側にあてはめて実装のアタリを検討することも出来る。
最近の作業の流れは、3D>2D>ペーパーモデル である。昔、予想していたのとはまるで逆だ。実装パーツとの整合性確認は3Dが当然なので、フリーハンドのアイデアスケッチと平行して一気にレンダリングまで進める。3Dレンダリングで一応OKとなったら、それを基にペーパーモデル用の2D展開図を起こす。この展開図作成の自動化ができたら素晴らしいが、おそらくそんなアプリケーションは無理だろう。
恵まれた環境なら3D>ラピッドプロトタイピング となるのだろうが、なんといってもまだまだ零細なデザインフィーに対してシステムが高価である。まあ、この段階では「ペーパー」で十分だ。素材=外観の強みで、ごく短時間でこの状態を作れるのだから。

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